ロンドン駐妻のゆるーい留学ブログ

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ロンドンで主婦として夫と暮らしつつ、大学生活にゆるりと挑戦。大学での勉強のこと、イギリス国内やヨーロッパ旅行のこと、ロンドンでの日常を綴っていきます。

コートールドギャラリーとサマセットハウスのクリスマスツリー

こんにちは。ゆるりとロンドン留学中の駐妻minazoです。

試験期間が終わり、これまで地味に暮らしていた分を取り戻すべく(?)、ロンドンのクリスマスを楽しもうとしております。

というわけで今回は、サマセットハウスとコートールドギャラリーについて書きます。

アートにめちゃくちゃ詳しい中国人クラスメイトが誘ってくれて知ったコートールドギャラリー。そのお友達は来年からアートの大学院コースに通う予定で美術館大好き。いつもアートのクラスでは先生を凌駕する勢いで、もはや教える側?というレベル。。

ちなみにコートールドギャラリーはロンドンの美術館ではめずらしく有料。しかしアート大好き中国人はなんと年パスを持っていて、1名までゲストを無料で招待可能!ということでお供させてもらいました。

歴史的建築サマセットハウス

GoogleMapで見ると、サマセットハウス、コートールドインスティトゥート、コートールドギャラリー。なんだか全部一体化していてよく分からなかったので調べました。

サマセットハウスは、テムズ川沿いにある16世紀に建てられた建築物。かなり広い。

サマセットハウスの中には、政府機関、教育機関、レストランなど、色んな施設が入っていて、その中の一つがコートールドインスティテュートという、ロンドン大学に属している研究機関。カレッジなので大学のように学生として学べるものの、アート大好き中国人クラスメイト曰く、年間10人程度しか入学できないという超難関校。英語がハードルになる留学生にはさらに難易度が高く、神のような存在とのこと。世界の有名な美術館の館長はこのコートールドカレッジの卒業生が多いらしいです。

そして、そのコートルドインスティテュートが所属している美術館としてコートールドギャラリー、という構造になっていたのでした。

さて、サマセットハウスは冬になると中庭にスケートリンクができるのが名物となっているそう。そして、今年はそのスケートリンクの前に、有名な紅茶屋さん「フォートナム&メイソン」のクリスマスツリーが!

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サマセットハウスとツリーの雰囲気が合ってる~


フォートナム&メイソンの緑とサマセットハウスの屋根の緑が合っていてとてもかわいい!そして割と朝早くいったのですが、すでにスケートしている人多数!人生楽しんでいるなあと感じます、、。

 

印象派の名作たちそしてゴッホ発見

印象派云々と偉そうに言っていますが、私minazoは美術初心者です。でも、そんな私も驚くなんと一目瞭然なゴッホをさっそく発見!

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これぞゴッホ、、

耳を切った自画像。

どうしても想像してしまって、痛々しく見えてしまいますが、、。奥の方には日本の芸者&富士山の浮世絵が描かれています。ゴッホは浮世絵を気に入って、自分の作風にも取り入れたらしいですよね。

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たしかに何となく懐かしいような?

ゴッホが描いた日本の風景。右奥に富士山を発見。

そして、次はコートールドギャラリーにあるルノワール作品で一番有名らしい「桟敷席」という画。

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華やかできれいな絵だけど、、

タイトルとぱっと見の印象から、「お金持ちのフランス人夫妻が観劇をしているんだなぁ」と見ていると、アート大好き中国人クラスメイトが解説をしてくれました。

実はこの絵については議論がされていて、実はルノワールがこの時代に流行っていた娼婦・妾制度を批判しているという説。

女性の服やお花が、実は安っぽくて少し下品なもので、男性の奥さんとは思えない。男性はオペラグラスを使っているけれど、舞台の方でも女性の方でもない何かを探している。それが「次のターゲットにする若い女」だとかなんとか。。

そういわれると確かにそう思えてしまう美術初心者minazo。気になって日本語で調べましたが、そういうゆう解説は特に見つからず、まあ一説程度なのでしょうか。でも興味深い。

ちなみに、ナショナルギャラリーにもルノワールの、「初めての外出」という同じく観劇をしている絵があったのを思い出しました。改めてネットで見ると、たしかに「初めての外出」の女の子の見た目の方が上品な感じがするような、、露出が少ないし。

 

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コートールドギャラリー代表

そして、マネの「フォリーベルジェールのバー」

コートールドギャラリーのウェブサイトや紹介動画にも出てくる代表的存在。これまたルノワールの作品と同じような議論がされているとかしないとか。(アート大好き中国人クラスメイト談)

たしかにバーと言いつつ、説明文には「男性が売春婦を選ぶ場所」と書いてあります。なんと直接的、、。

正面を向いている女性と後ろを向いて男性の相手をしている女性は実は同一人物で、構図が意味不明になっているのが特徴だそう。

笑顔で男性の相手をしつつこちらを見ている表情(悲しげ&やるせなさげ)が本心、ということなのでしょうか。

 

というわけで、小規模と聞いていたコートールドギャラリーですが、一つ一つが印象深かったからか、とっても見ごたえがあって満足でした!

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コートールドギャラリーの中にもクリスマスツリー!そしてきれいな螺旋階段~

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天井も美しい~

想像以上に楽しかったコートールドギャラリー

サマセットハウスのクリスマスツリー効果もあってか、とても楽しい思い出となったコートールドギャラリー。やっぱり詳しい人のお話を聞きながら回ったのもよかったかもしれません。

絵画を見ながら、あれこれ推測するのも面白かったです。特に私は絵画の技法とかが分からないので、絵に反映されている歴史背景とか文化が分かると楽しいという気づき。

そんな中私が謎に思ったこと。

ルノワールもマネも売春を皮肉・批判しているとしたら、彼らのパトロンはどう思ったのか?画家にはパトロンがいて、そのパトロンはかなりの確率で妾とか娼婦との関係があったのでは?としたら、画家はその人たちを批判していいの?支援してもらえなくなるのでは?パトロンは皮肉に気づいていなかった?実は別に皮肉の意味なんてなかったのか?

ふむ。今度アート大好き中国人の意見も聞いてみよう。

今回は時間の関係で聞けなかったのですが、コートールドインスティテュートの学生が解説してくれる時間帯もあるみたいで、一度聞いてみたいなあ。解説ももちろんだけど、いったいどんな人が10人に選ばれているのかも気になります。笑

 

今回もついつい長くなってしまった。読んでいただきありがとうございました。コートールドギャラリーの絵画たちとサマセットハウスのクリスマスツリーの思い出でした。

 

おわり