ロンドン駐妻のゆるーい留学ブログ

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ロンドンで主婦として夫と暮らしつつ、大学生活にゆるりと挑戦。大学での勉強のこと、イギリス国内やヨーロッパ旅行のこと、ロンドンでの日常を綴っていきます。

クリスマスのテイトブリテンと印象派エキシビジョン

こんにちは。ゆるりとロンドン留学中の駐妻minazoです。

今回はクリスマスな外観になっているテイトブリテンへ、印象派のエキシビジョンを見に行ってきた思い出について書きます。

ゆるいロンドン留学ブログお馴染み(?)、アートにめちゃくちゃ詳しい中国人クラスメイトとのおでかけです。

驚きのデコレーション・テイトブリテン

こちらがクリスマスバージョンのテイトブリテンです!

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歴史×ポップ、、、?

えっ。

私は最初これを見た時、なかなか衝撃を受けました。

歴史的な石造りな建物に、、雪だるま?星とかハートとか、かなりポップ。そして屋根の上の戦士の彫刻、雪の結晶を盾のように持たされているが。笑 これは、これでいいのだろうか。いいのでしょう。何かメッセージ性があるのかもしれません。

印象派エキシビジョン

テイトブリテンでは、現在印象派作品を集めたエキシビジョンが開催されています。その名も「IMPRESSIONISTS IN LONDON」。

日本語でどう言ったらいいか迷います、、「ロンドンで過ごした印象派画家たち」でしょうか。

”IN LONDON”ですが、「ロンドンの印象派画家たち」だとちょっと違うような。というのも、今回のエキシビジョンは「19世紀の普仏戦争によって、迫害されたり、芸術活動が難しくなったりして、ロンドンへ亡命したフランス人画家たちの作品」がテーマ。

なので、副題も「FRENCH ARTISTS IN EXILE」なのでした。

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エキシビジョンは地下にあります~迷った末到着!笑

そして、エキシビジョンの悲しいポイント。写真不可。

基本的にはロンドンの美術館はフラッシュを使わなければ写真可なのですが、エキシビジョンは借り物だからでしょうか?撮影不可なことが多いです。

というわけで、美術初心者minazoが、備忘録程度に感想を書いていきます。(つい先日行ったのに記憶が危うい!覚えている範囲で。。)

印象派画家たち、モネ・シスレー・ティソ

睡蓮で有名なモネ。テムズ川シリーズという37枚の同じような絵を60代の時に制作したそう。全部、ぼんやりしたテムズ川×ビッグベン。もやもやした描き方は印象派の技法+イギリスの霧を表しているんだそう。今でもロンドンは空気が悪いと言われますが、当時、産業革命期のロンドンはそれどころじゃなかったらしい。

それにしても、このテムズ川シリーズを、高級ホテル・サボイに泊まりながら制作したらしい。なんと贅沢。文豪が高級旅館で執筆するみたいなものでしょうか。

そして、今回初めて知ったシスレー。まさに印象派のイメージそのものな、明るくて、野外で、境界線がない絵という感想。レガッタ(ボート?)レースの絵をよく覚えていて、筆のダイナミックさで船を漕ぐ躍動感などを表しているんだとか。そしてレガッタって、イギリスの伝統スポーツだったのだ、という学び。イギリスのオックスフォード大学VSケンブリッジ大学のレースも有名ですよね。風物詩みたいな。

最後に一番興味深かったジェームス・ティソ。

彼はイギリスの上流階級社会を描いた画家らしく、たしかに絵がどれも華やかで、時々少女漫画のような。女性に人気ありそうだなという雰囲気でした。たしかに野外のシーンは多いけれど、印象派らしくない、輪郭がはっきりしている絵でした。

特に気になったのが、小さめのボートにイギリス人(スコットランドの伝統衣装を着てた)軍人と、両脇に美女、という状況の絵。同じような構図の絵がいくつかあって、どういうことなのかすごく気になりました。説明文を読んでもわかったような分からないような。1つの絵には「男性はすごく悩んだ末、2人のうち1人の女性に決めたようだ。」と。え、もう1人の女性はこのあと船の上でどうするのだろう?ぼーっと過ごすの?というかこの状況は何?貴族の遊び?

アートにめちゃくちゃ詳しい中国人クラスメイト曰く、「よく分からないが、この女性たちはこれが職業だから、これでいいのだ」(?)とのこと。

そしてもう一点。ティソが上流階級の絵ばかり描いていたのは、パトロンに恵まれたかららしいです。フランスにいたころに、匿ってくれた富裕層の縁から広がったそう。同じ印象派画家の中には、一生お金に苦労した人もいるのに、やはりよく言う「人脈は大切」というのはこういうことなのか、と実感。

ちなみにティソはセントジョンズウッド(ロンドンで日本人がかなりたくさん住んでいるエリア)に豪邸を建てたらしく、その庭でパトロンたちとピクニックしている絵もありました。まだ豪邸残っているのかな、、見てみたいです。

復習したくなる印象派

今回も長くなってしまいましたが、あれですね。写真がないとよくわかりませんね。ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

自分でもエキシビジョンを思い返してみて、もっと調べてみたくなりました。そして冬休みが終わったら美術の授業の先生にも質問してみようと思います。

では、クリスマス前に行ったテイトブリテンの印象派画家のエキシビジョンでした。

 

おわり。